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経験は財産(4)

私達、Hiromi&Natsuが、初めてタンゴ 世界選手権に出場したのは、約10年前の2011年。

月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人也
(松尾芭蕉)

 

時間が経つの早っ!

 

旅してたら50歳超えてたし

その年のCategoria Salonのチャンピオンは、
当時、若干18歳のSebastian Jimenezと、女神Maria Ines Bogado
今では、押しも押されぬトップダンサーの2人です。

 

幸運にも、初出場でいきなりファイナルまで進めた私達。
世界大会の楽屋は、そりゃもう、緊張感バリバリ!!!

 

ではなく。

 

「おーい、退屈だよー!音楽かけてくれー」

「そうだ、そうだ!サルサかけてくれ!サルサ!!」

 

長い待ち時間に業を煮やしたファイナリスト達は、楽屋でサルサパーティー!!
盛り上がるみんなを横目に、緊張でフリーズしまくる私。

 

Natsu!どうしたの?体調でも悪いの?」

「いっ、いや。緊張しちゃって

「ヒメネスは緊張しないの??」

「僕はここまでこれただけで幸せ!あとは楽しむだけさ!!」

 

18歳とは思えぬ落ち着きと貫禄。
この会話で、この子は優勝しちゃうかもと、感じました。

 

「マーマー、パーパー、頑張ってぇーーーーー!!!!」

 

呼び出しの時に響き渡る愛娘の声援。
客席を見渡すと、2009年優勝の日本の宝、HIroshi&Kyoko先生の顔。
そして仲間達からの応援。

 

踊る前から目頭が熱くなる私。

 

案の定?
踊ってる時、舞台袖から落ちそうになりました
私達の結果は24位だったけなぁ???

 

結果より、経験が大きな糧になりましたとさ。

 

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