経験は財産（2）

前回は、BSASから帰国途中に経由した、冬のカナダのお話でした。
今回は、BSASに向かう途中の話。
（普通、こっちが先だろっ！）

BSASへは、地球を右回り経由か、左回り経由。

成田→中東→南米

中東のスーパーリッチ国、アラブ首長国連邦「ドバイ首長国」

空港もゴージャスの極み。
黄金の装飾や内装もいたって当たり前。

地面から油が出るだけで、こんなにリッチなんかーい！

この時は、ドバイで一泊する計画でした。
ホテルに到着。まずは腹ごしらえ！

「外に出て、レストラン探そう！」

ブィーン
（自動ドアの音だよ）

ギラギラギラーーーーーーーーん！！！！！！！！

照りつける太陽。
きらめくアスファルト。
申し訳程度に吹く風は、レンジ並の熱風。

「あっ、暑い。いや、熱い！！！！」

命の危険を感じるほどの暑さ。
これでは、レストランを探している間に一家全滅してしまいます。

「私が一廻りして探してくるよ」

意を決して日の当たる場所へ…

じゅわ～～～
（体が足元からから溶ける音）

なっ、なにぃぃぃぃっっっ！遠隔型のスタンドなのか！？！？
（分かる人だけ）

瞬間に全身やけど（涙）

しかし、愛娘もお腹を空かせている。
父として頑張らねば！

…。

ない。
レストランない。
正しくは「やってない（閉店中）

なっ、なんでやねん？ランチタイムやろ？？

勘の良い方はお気付きですね。

そう、イスラム教のしきたり「ラマダン（断食）」なんです。

えーーーーーっ！ワシはイスラム信徒じゃないのにーーーー！！！

問答無用で、全員、断食だそうです。
水も飲めません。
子供は、水と軽食はOK！

19:00

「やっと飯が食えるーーーー！」

ホテル内のレストランに向かうと、100席ほどのテーブルがほぼ満杯状態。
しかも、テーブルにはすでに沢山の料理が並んでいます。

5、４、３、２、１…

カラカラカラーーン♪
（今日のラマダン終わりの合図）

一斉にお箸、いやナイフ＆フォークを走らせ料理を頬張る人々。

「マッ、まずい！負けてられん！！」

大慌てでビュッフェスタイルの食事を皿に盛り付け、席に着くなり食事を頬張る。

「うんメェーーーーーー！！！」

たまには断食もいいかもしれません。